年長さんがオータムデイキャンプに向けて丸太のプレートを磨く活動を行いました。(詳しくは後程)

本日は毎月行っている礼拝の日でした。

「おやくそく」「おつとめ」「歌」「お話」などを行う宗教的体験の時間です。

今日のお話はあの有名な「蜘蛛の糸」のお話でした。

地獄に落ちた悪者カンダタが、生前蜘蛛を助けた善行によりお釈迦様のおられる極楽浄土から降りてきた救いの蜘蛛の糸を頼りに浄土を目指す。

すると、下を見ると黒だかりの地獄の人々が救いを求めてどんどん糸にしがみついて登ってくる。

「そんなに登ってくると、糸が切れて俺が落ちるじゃないか・・・・。」

糸は切れてカンダタは再び地獄へ落ちて行った。

というお話です。(子どもたちにはもっと端的なお話にして伝えています。)

「自分の事ばかり考えていてはいけません。」「悪いことをしたら地獄に落ちてしまうから、出来るだけ善い行いをしましょう。」ということはよく伝えられる内容です。

しかし、大切なポイントはそこだけではありません。

悪者カンダタは私たち人間(衆生)の象徴として描かれています。

地獄は私たちの煩悩だらけの心のあり様です。

お釈迦様の極楽浄土は悟りの世界。

蜘蛛の糸は、私たち人間が自分の力で悟りの世界に行くことは蜘蛛の糸の様に細くてもろくて頼りない(不可能である)ことを現しています。

でも、地獄に再び落ちたカンダタはそれで終わりではありません。

地獄の底に落ちて、初めて地に足を着けた生き方ができること(まことのみ教えに耳を傾ける生き方)を説いているのが、親鸞聖人がお伝えくださった阿弥陀如来様のみ教えであると思いますし、本当に苦しい時にこそ力を発揮するみ教えが、真の宗教、とお伝えくださっています。

※(長くなり申し訳ありません。)

 

今日の給食は「生揚げの中華煮&フルーツポンチ」でした。

給食の先生の絵を描いて持って来てくれたそうです。

とても喜んでおられましたよ。

年長さんのオータムデイキャンプに向けて、丸太から切り出したプレートをみんなに磨いてもらいました。

「廿日市市は木材の街です。木の感触や香りを感じながら紙やすりできれいに磨いて下さい。」と伝えました。

最初は撫でるだけだったのが、やり方を教えたら、しっかりと擦ることができ、どんどん綺麗に磨かれていきました。

   

「ボロボロになるくらい擦りましょう。」

職員もだんだん夢中になり、「ずっとやていたい。」と笑いながら話していました。

終わった後で、子どもたちも「まだやりたい。」と言っていました。

自分のプレート、ということもありますし、子どもたちはこんな活動は大好きですね。

多様な体験から多くの学びにつながれば面白い、と考えています。

 

ほうりん廿日市幼稚園

園長 宮武 栄明