毎年、年長さんが卒園記念作品として「阿弥陀さまの絵」を描いています。

子どもたちには、「上手に描く(描こうと思う)必要はありません。ありがとうの気持ちを持って、見たまま、感じたまま描ければ、それで大丈夫です。仏様を描いたご縁が大切なのです。」と伝えました。

(幼児が描くには最高に難しいものなのです。)

阿弥陀さまの頭や顔、身体の説明をしてから描き始めます。

手の形。(全ての衆生を救いとる、形です。)耳は衆生の苦しみや迷い、悩みを漏れなく聞き逃さないために大きく垂れています。

紙に描く阿弥陀さまの顔の大きさは自分の手のひらくらいの大きさを確認してから、描き始めます。

今日は頭の部分だけで終わりです。

全て個性的で素敵に描けていたと思います。

子どもたちは出来不出来に対して、意外と色々気にしている姿を毎年見かけます。(自分もそうだったように。)

「自分が感じたことをそのまま描く」、ということは年齢が上がるにつれて難しくなるように感じています。

だからこそ、「仏様ありがとう」の気持ちを持って、自分らしく完成させて欲しいと願っています。

(仏説阿弥陀経というお経に「青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光」と説かれているように、青い色は青いままで、黄色い色は黄色のままで…。自分の色は自分のままで光り輝いて良いのですから。)

この難しい活動を、子どもたちの純粋で素直な心の時期の足跡として、最後まで気持ちを込めて取り組みたいと考えています。