今日は、園庭で植えているほうりんもち米の稲刈りです。(毎年恒例で、普通のお米も合わせると、10年程続けています。)
代かきから、田植え、稲の生長、穂が実り、稲の色が変化していく様子などをみんなで振り返りながら、ポイントを伝えた後、稲刈りを行いました。(約4ケ月程度かかる、手間と時間のかかる食べ物であることを伝えたかったのです。)
何も伝えずに子どもたちが稲を刈ると、ほぼ、地面から15㎝~20㎝上で切り取ります。これでは、この後の天日干しや、藁として使う時にも大変やりづらく、勿体無いので、何度も念を押してからやると、地面から3㎝~5㎝程度でとても上手に刈ることができました。
お米は上から下まで捨てるところがありません。
「向きを揃えて綺麗に並べてね」と伝えると、みんなで手分けしてやってくれました。さすが、年長さん。
綺麗に揃えて麻ひもで縛ります。緩いと吊るした時に、パラパラと落ちて、スズメの餌となります。
天日干しまでの作業が終わってみると、毎年、その量の少なさに驚かされます。
手間や水やりなどから考えると、完全に費用対効果はマイナスです。
でも、この活動から、食べ物(いのち)の大切さや、農業への興味・関心、自然を相手の作物を育てることの楽しさなどを学んで(感じて)くれていれば、大成功です。
まだ、この後、脱穀、もみすり(これがなかなか重労働)、精米(これは機械で行います。)を行い、お餅となり、仏さまへお供えします。
不効率ですが、一貫性と連続性のある体験活動として、また、「まことの保育」活動として長年続けています。