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こうして一つの出遇いを迎えるたびに、出遇うまでに数えきれないほどのご縁が連なっていることの不思議を、思わずにはいられません。他ならぬわが子との出遇いもまた、「なぜこのわたしでならなければならなかったのか」と考えるほどに、それがたいへんなめぐり合いの中での対面なのだと思い知らされます。
「わが子」と「わたし」であることを越え、「先生」と「園児」であることを越えて、一対一の人間として子どもを見つめることができるなら、わたしたちはまた違った形でかれらと語り合い、感謝し合うことができるのでしょう。
「出遇えてほんとうによかったね」という素直な気持ちから、幼児教育は始まります。子どもたちが一人でしっかりと歩いていけるよう、職員一同、願いを持って支えてまいります。
浄土真宗本願寺派慈現山西念寺を母体とし、昭和22年、広島市に幼稚園設置の認可をいただきました。以来、浄土真宗保育「まことの保育」を実践する幼稚園、こども園、幼児教育施設、教育付帯事業等の運営に従事し、地域の幼児教育機関としての役割を果たしてきました。これからも常により良い環境を模索し、こどもたちの「はじめのいっぽ」を応援したいと願っています。
浄土真宗本願寺派慈現山西念寺を母体とし、昭和25年、広島市に保育園設置の認可をいただきました。以来、浄土真宗保育「まことの保育」を実践する保育園の運営に携わってきました。近年、女性の社会参画によって増え続ける保育園ニーズにお応えするとともに、地域の子育て力を高め、より生みやすい、より育てやすい社会の実現に向けて、力を尽くしていきたいと考えています。
法輪学園では現在職員を募集しています。
子どもたちひとりひとりの持っている力をじっと見守り、その声に耳を傾け、好奇心や想像力に応える環境を充実させ、子どもたちが自ら伸びようとする力を支えます。
ほうりんでは、みほとけさまに手を合わせ、いのちの尊さと感謝を伝える浄土真宗保育「まことの保育」を実践しています。
生きていることをあたりまえと思うのではなく、多くの人のおかげで生かされているこのいのちに感謝し、喜べる子どもたちをお育てさせていただくのが、われわれの目標です。
いつもみほとけさまから見守られていることを知り、願われている自分の姿に気づき、素直に感謝し手を合わせるこころを育みます。
言語、絵画、造形、音楽、身体活動など、さまざまな取り組みによって自分の思いや考えを言葉や形にして相手に伝える力を養います。
相手の気持ちに気付き、自分と違う思いもあると知ることが、人間関係づくりの第1歩。「聞く」力をつける体験を通して、相手を気づかい、がまんもできるようになります。
集団生活の中で、お友だちと一緒に楽しく何かをやり遂げる経験を重ねることで、相手を思いやり、互いに支え合い、自分の役割を果たそうとする社会性が育まれます。
恵まれた自然環境を生かし、花や野菜を育て、小動物を飼い、身近な自然とふれあう毎日。手作りの給食や環境学習を通して、自然を思いやる気持ち、いのちの尊さを伝えていきます。
食べることは生きること。
さまざまないのちをいただいて生きていることを知り、感謝していただくことを習慣にしたいから、ほうりんでは食育に力を入れています。
ほうりんには農家の方と子どもたちが共同でお世話している「ほうりん農園」があり、じゃがいも、トマト、トウモロコシ、キュウリや大根など、あらゆる野菜を低農薬で栽培しています。子どもたちは種まきや草むしり、収穫を通して、野菜にもいのちがあること、食べ物が口に入るまでに多くの手間がかかっていることなどを知ります。収穫した野菜は残さず手作り給食に。好き嫌いなくなんでもおいしく、食前の言葉をみんなで唱和して、感謝とともにいただきます。
核家族が中心で、仕事を持つお母さまも多い昨今。子どもたちにも「食べる」ための知識と経験を身につけてほしい。そんな願いから、ほうりんでは調理も積極的にカリキュラムに取り入れています。米をとぐ、皮をむく、細かく切る、混ぜる、焼く…。調理体験は手指の発達を促す絶好の機会でもあります。「自分で作って食べられたよ!」という自信が、生きる力につながるよう願っています。
1984年に手作り給食を始めてから30年。子どもたちの喜ぶ顔が見たいから、管理栄養士が栄養バランスや食感を考えながら、日々の献立を考えています。野菜は低農薬の地元の食材にこだわり、旬を生かして、おいしくうす味に。三温糖や伯方の塩など、調味料にも気をつかいます。そして何といっても決め手は愛情。衛生的で扱いやすい二重食缶を使い、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく食べてもらっています。パンやケーキを焼く専門のスタッフもいて、お誕生日会のケーキや手作りパンを焼いています。
子どもの遊び場が少なくなったと言われます。
公園でさえ、子どもだけで遊びに出掛けるのが難しい時代になりました。かつて近所の草むらや小川、田んぼなどで出会えていた身近な自然も、現代に生きる子どもたちには遠い存在になりつつあります。
ですが、季節の移り変わりや小さないのちの姿は、自然が教えてくれる「生きた教科書」。
ほうりんでは、身近な自然とふれあうことで伸びていく子どもたちの好奇心や探求心を大切にしたいと考えています。
ほうりんでは、ほうりんこころ幼稚園の裏手に7700㎡にも及ぶ山林を有しています。この森に、山の魅力を知り尽くした森林インストラクターの藤澤和人氏ご夫妻をお招きして、3年がかりで森の環境整備を行いました。ご夫妻は電動工具を一切使わず、すべて手作業で、子どもでも歩きやすい遊歩道を設け、滑落防止の柵を編み、丸太を渡して整備し、アスレチックやブランコ、「トトロの小屋」などを作ってくださいました。おかげさまで園児たちは五感をいっぱいに働かせながら縦横無尽に野山を駆け回れるようになりました。
ここには100種類以上の樹木と9種類の山野草、天然記念物のモリアオガエルまで生息しています。山肌に差し込む木漏れ日。木立を吹き抜ける風の音。見るもの、聞くもの、触れるものすべてが刺激的な森の中。園児たちは頻繁にこの森を訪れ、ここでしかできない自然体験を重ねます。
ほうりん幼稚園では「選べる保育」に取り組んでいます。子どもたちはその小さな胸に、自分なりの考えや思いをいっぱいに抱いて日々を過ごしています。ですが、家庭で過ごすのと違い、集団生活の中でその思いを口にするのは難しいものです。
「選べる保育」は、子ども自身が自分のやりたい活動を選ぶことで、自分の思いを素直に表現したり、あるいは苦手なことを克服する時間が取れるようにと編み出したカリキュラムです。生活や保育の中にさまざまな「選べる」しかけを盛り込んで、子どもの思いや隠れた力を引き出していきたいと考えています。
子どもの遊び場を「ままごとコーナー」「製作コーナー」「パズルコーナー」「絵本コーナー」などに分け、自分の好きな遊びを選びます。自分で選んだという自信が、活動への集中度を高め、さらなる自信につながります。製作コーナーには毛糸やボタン、木の実や枝、古布や工事用廃材など、子どもたちの好奇心をかきたてる素材をたくさん準備しています。
ハサミを使う活動などは、個々の習熟度や巧緻性に合わせて、段階を踏みながら習得できるようにしています。ハサミの1回切り→直線切り→曲線切りという大きな段階に分け、さらに各レベルで細かく子どもたちの習熟を見きわめながら課題を設けます。子どもたち自身のやる気を支え、「もっと上手になりたい」という気持ちを引き出すための工夫です。
年に何度か、大きなテーマのもとに活動を行います。たとえば「川」がテーマの場合、A.川の様子を描く B.川の生き物になって身体表現する C.川の観察に出かける といった個別活動を用意し、子どもたちに自分のやりたいことを順番に選ばせます。自分の選んだ活動を思い切り行った後は、2番目3番目の活動にも意欲的に参加することができます。年長児になると、大きなテーマそのものも自分たちで考え、その展開や日々の活動内容も話し合って決めるようになります。
給食の配膳では、自分の食べたい量を先生に伝え、よそっていただきます。自分の食べ切れる量を把握できるようになること、また最後まで食べ切った満足感を得ることを目的としています。苦手な食材にも少しずつチャレンジ。食べ残しを減らす効果も生まれています。